ー野に咲く花の冒険譚ー



「ジョン,君は呑まないの?」

「いい。僕は呑まない」

「そっか」



雑に火を入れられた肉を腹8分目まで満たし,僕は輪を外れ歩いた。

タルトにも声だけはかけていく。

あの空気の中で,僕はきっと浮くだろうから。

居心地が悪いとまでは思わないものの,僕は1人になりたかった。

風がうっすらと冷たい。

ひんやりとした気持ち良さにつられ,僕は炎の温かさから離れていく。

村とは逆の,僕らの煙が流れていく方向。

気づけば隊員が小さく見える距離まで来ていて,僕はその場の近くに座り込んだ。



「じょん」



花がきゅうと僕の腕を絞める。

僕は腕を捲った。