ー野に咲く花の冒険譚ー






「わはははっ!!!!! タルト,いいのか? 肉までくれちまってよ~」

「ジョン,酔ってると俺はお前でも十分,グヘァ」

「おかえり,ジョセフィーネ」



語尾にマークでも付きそうな甘ったるい声色。

アイザはいつになくご機嫌な様子で僕だけに手を振った。



「お前か,この惨状を作ったのは」



聞くまでもない。

だからこそアイザはこんなにも愉快そうに周りを眺めている。

僕の前には,完璧に酔いつぶれ,あちらは泣きこちらは躍りと散々な光景が広がっていた。

呑みすぎるなと言った忠告は誰一人守っていない。

平気な顔をしているのは,単に強いだけだろうアイザ1人。

出発はどうしたって見送ることになるだろう。