「え,いや俺は……それより婆さんの様子が」
慌てているタルトに,僕も情報をうまく頭で纏められなかった。
「触らないで!! お義母さん,お義母さん!! 何なんですか,恫喝ですか? そこにあるものなら全部あげます! さっさとどっかに行ってください!!」
奥の部屋から顔を出したのは,僕より一回り年上かと言うところの若い女性だ。
女性と表現するのがやけにしっくりとくる,清潔感のある小柄で小綺麗な女。
「おい,僕達は……」
「来ないで……! 私達にはもうお互いしか残ってないの! あの人は喪い,あの子はたった数年で運命に奪われ。私からお義母さんまで奪おうものなら,死んでも許さないから……!!!!」
婆さんが何かを訴えるように,その女へ手を伸ばしていた。
女はそれに気づかず,僕達をぎらぎらと睨み付け。
その後婆さんの呼吸を整える手伝いをするように声をかける。



