ー野に咲く花の冒険譚ー



けれどどこか,砕けた破片が心臓に刺さっているような,妙な不快感があった。

おじいさまの顔が浮かび,あの憎たらしい王の顔が浮かび。

最後にはいつも弱腰で口をつぐむ父の顔が浮かぶ。

あの人は僕が急にいなくなって,どうしているだろう。

今まで1度も気にかけなかった僕は,親不孝と言うものなのだろうか。



「んん? おお! もう終わったのか,すげぇな。全然気ぃつかなかったわ!!!」

「ああ,何だか真面目な話かと思ったからな」



飛んで喜ぶ子供のような男に,タルトは軽く微笑みかけ。

ドンと音をたてて支えていた木を倒した。

刃を入れ,倒れる前に片手で支え待っていたんだろう。