思えば,軽薄な態度は初めからであった。
もしかしたら,いつもどこでも線を引いたままで。
心を許す友人など,持ってこなかったのかもしれない。
「僕ではお前に同じものを与えてはやれない。お前のしたことは,僕には到底許せないものだからだ。だけど,それでも……ココがすっかり元通り僕らに返ってきて,お前を許し,その後心の傷さえも癒えてしまったなら。そうしたら,少しは……考えてやる」
タルトにも告げられなかったが,そんなことはありえないのだと,僕は知っていた。
手や足等の身体的な感覚を麻痺してしまうかもしれないし,視力などの五感に影響するかもしれないし,脳だってどこかしら損害を受けているかもしれない。
血管が,血液が,細胞が。
心配し始めればキリがない程に。



