日を共にする内に,信頼関係は少しずつ育まれ。
今は少しでも早くココラティエを迎えに行き平穏を手に入れると言う共通の未来を見据えている。
僕はこの部隊で過ごし始めてから,ずっと意識的に圧し殺していた楽しいという感情を自覚していた。
やがて来る別れを思い,目を逸らすことも,失う恐怖に瞑ることも。
僕はもう,止めたのだ。
「ほんと,仲いいよね。僕なんて嫉妬しちゃうよ」
「やめてくれ。お前のそれは冗談に聞こえないし,ココラティエにしたような真似を少しでも見れば喰い殺すからな」
趣味の悪いブラックジョークに,アイザは持ち前の軽薄な笑みで返した。
「それに,タルトは友人だからな」
お前とは違う。
友人であると,初めて他者へそう口にすると,何だか誇らしいような気持ちにもなった。
数少ない僕の友人が,タルトのような人間で嬉しいと思う。
「……ほんと,嫉妬しちゃうな」



