産婦人科へ行ったところ、やはり妊娠は確定だった。

まだ安定期ではないので、打ち明けるのはもう少し後にしようと思いつつも、私は母のもとへ向かうことにした。

「母さん…」

私は、いつからか母のことをママとは呼ばなくなっていた。

「純ちゃん…!」

母は、心から嬉しそうな笑顔を向けてくれた。

少し気まずさがありながらも、あれこれ語り合う内に、

「処女懐胎なんて言うけれど、私は処女でありながらあなたを授かったの。本当に幸せで嬉しくて仕方なかったけれど…。ガンになったのは、もしかして、人に自分の子供を産ませた罰なんじゃないかと思うようにもなったのよ。この歳で内診台に上がっている時には、本当に罰せられているような気分にもなった…」

「そんなこと言ったら、他のガン患者に失礼だよ」

「そうね…ごめんなさい」