母と喧嘩した翌日、久々に純くんと休みが2日連続で重なるという珍しいことになったので、デートの約束をしたものの、お互いやはり気が重いままだった。

「ねえ、私も自分の戸籍調べてみようと思うの」

「そっか。もう、とことん調べたほうが楽になるかもね、お互いに」

一緒に役所に行き、恐らく、特に何もないだろうと思いつつも、受け取った戸籍謄本を見て、私は言葉を失った…。

「純ちゃん?」

そう言って、さり気なく純くんが私の手元を覗き込む。

「え…これ、俺と同じパターンじゃん…」

「あはは…まさか、私たち二人とも、両親と血縁がないなんて、何か悪い冗談みたいね…」

私もまた、両親とは特別養子縁組となっており、実の両親が不明だったのだ。

二人して、黙ってしまったが、