あれから、私は色々考えた。

「ねぇ。離婚なんて気の迷いだよね?」

そうだと言ってほしくて、母に尋ねてみたが、

「ごめんね…勝手なのは百も承知だけど、許して…。そして、純ちゃんには、どうか純くんと幸せになって欲しいの」

泣きながら言われ、何も言えなくなってしまった。

その後も、

「母さん、昔から他に好きな男の人が居たの?」

そう聞くと、

「違う、そんなことじゃないの。でも、この離婚は、勇さんも望んでることだから…」

「じゃあ、パパが浮気したってこと?」

「それも違うのよ…本当にごめんなさい…」