心菜「そっ、颯真くん!?」

颯真「あの……昼間は、学校であんな態度とってしまってごめん」


颯真が心菜に頭を下げる。


颯真「実は、大学から実習先の生徒とは、必要以上に仲良くしないようにって言われてたんだよ。教育実習生とはいえ、教師と生徒という関係になるから」

心菜(教師と生徒……)
心菜「そっか、そうだったんだね」


颯真「学校ではついあんなこと言ってしまったけど俺、ずっと心菜と話さないとかやっぱ無理」


颯真の心菜の腕を掴む手に、力がこもる。


颯真「俺は、心菜とは今までみたいに仲良くしたい。だから、これから2週間よろしく」


颯真が差し出した手に、心菜は自分の手を重ねる。


心菜「もちろんだよ。こちらこそよろしく、颯真くん」