相川颯真は心菜の5歳年上の幼なじみで、彼が高校を卒業するまで近所に住んでいた。


そして颯真は、心菜の初恋の人でもある。


心菜が生まれたとき颯真は5歳で、ひとりっ子だった颯真は心菜のことを本当の妹みたいに可愛がってくれた。


幼い頃、心菜と颯真はいつも一緒で。
物心ついた時から心菜は、優しい颯真のことが好きだった。


外で一緒に遊んでいて、心菜が転んで怪我をしたときには、泣き喚く心菜を颯真がおんぶして家まで連れて帰ってくれた。


心菜が小学校に入学してからは、颯真と家でよく一緒に勉強もした。


颯真と過ごした日々のことを思い出し、微笑む心菜。


心菜 (颯真くんが大学入学と同時に一人暮らしを始めてからは、なかなか会えていなかったけど。相変わらずかっこいいな)


心菜が教壇に立つ颯真のほうをしばらく見つめていると、颯真と目が合ってしまった。