ザラの言葉にジェニットは顔を上げた。今日はモミ葉香水を売るために来ているのだ。過去の失態を今は置いておく。 ここでしくじったら、生産量を8倍に増やしたモミ葉がゴミになってしまう大博打の日だ。 ザラの微笑と激励に、ジェニットは大きく深呼吸した。両頬を両手でパンと打って、気合を入れて立ち上がる。 「ジェニット、香水を売ります!」 「よし、行くぞ。ジェニット」 「はい!がんばります!」 大きな声で威勢の良い返事が小気味よく、ザラとジェニットは王城に足を踏み入れた。