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今日はどんな不穏ラジオが流れてくるだろうか。
どうか、私にとって都合のいいものでありますように。

もう少しでカースト上位の人間関係が完全に壊滅できるんだ。
あと、もう少しなんだ。

そう思うと胸がワクワクしてなかなか眠れない。
目を閉じて浮かんでくるのは涼香のオロオロした表情と、優と留伊の喧嘩しているときの表情だった。

みんな自分たちが私の手によってバラバラにされていることに気が付かない。
こんなに愉快なことは他に経験したことがなかった。

いつもよりも早めに布団に入り、ラジオが聞こえてくるのを心待ちにする。
目はすっかり冴えてしまって目を閉じていても眠気は襲ってこない。

そうして時間を過ごしているとあの音楽が脳内に流れ始めた。
待ちに待った不穏ラジオの時間だ!

私はパッと目を開けて暗闇を見つめる。
ラジオの音楽が小さくなっていくと、いつもの男性DJの声が聞こえ始めた。