不穏ラジオ−この番組ではみんなの秘密を暴露します−

どうにか優のご機嫌を取ろうとしているものの、これではただのパシリだ。
それでも優が飲みたいものを言えば喜んで買いに行っている。

その姿ははたから見れば哀れなものだった。
涼香なんて優に見向きもされなればどうってことない人間なんだと理解できる光景だった。

できればこのままずっと涼香と優の関係をこじれさせておきたい。
でないと、涼香のデマのせいでまたイジメが勃発してしまうかもしれないから。

なにか、いい手はないだろうか……。
顎に手を当てて考えていると、ふといいアイデアが浮かんできて私は思わず口角を緩めた。

デマばかり流している涼香に痛い目を見せるにはちょうどいいアイデアだ!
私はしばらく椅子に座ってそのアイデアについて考えた後、教室を出て職員室へと向かったのだった。