☆☆☆
優の腰巾着じゃなくなった涼香なんて少しも怖くはなかった。
結局、涼香に直接的な強さなんてないんだから。
なぜ優の機嫌が悪くなったのかわからないまま時間は経過して、涼香はずっとうつむいて自分の席に座っていた。
あれから何度か優に話し掛けていたけれど、まともな返答はもらえなかったみたいだ。
その様子に私は我慢できなくなり、1度トイレの個室に走っていって大笑いしてしまった。
普段は優の後ろで大きな顔をしている涼香も、こうなってしまえばもう終わりだ。
優以外に仲のいい生徒はほとんどいないから、休憩時間になると居心地悪そうにしているしかない。
普段から透明人間の私からすれば休憩時間の過ごし方なんて適当にしていればいいだけだけれど、涼香からすれば1人ぼっちの休憩時間は大問題らしかった。
「ね、ねぇ優」
席に座っている優に後ろから恐る恐る声をかける涼香。
振り向いて、そんな涼香に不機嫌さ丸出しの顔を見せる優。
「なに?」
優の低い一言で涼香はビクリと体を震わせる。
それでもどうにか笑顔を作って「な、なにか飲み物でも買ってこようか?」とお尋ねを建てている。
優の腰巾着じゃなくなった涼香なんて少しも怖くはなかった。
結局、涼香に直接的な強さなんてないんだから。
なぜ優の機嫌が悪くなったのかわからないまま時間は経過して、涼香はずっとうつむいて自分の席に座っていた。
あれから何度か優に話し掛けていたけれど、まともな返答はもらえなかったみたいだ。
その様子に私は我慢できなくなり、1度トイレの個室に走っていって大笑いしてしまった。
普段は優の後ろで大きな顔をしている涼香も、こうなってしまえばもう終わりだ。
優以外に仲のいい生徒はほとんどいないから、休憩時間になると居心地悪そうにしているしかない。
普段から透明人間の私からすれば休憩時間の過ごし方なんて適当にしていればいいだけだけれど、涼香からすれば1人ぼっちの休憩時間は大問題らしかった。
「ね、ねぇ優」
席に座っている優に後ろから恐る恐る声をかける涼香。
振り向いて、そんな涼香に不機嫌さ丸出しの顔を見せる優。
「なに?」
優の低い一言で涼香はビクリと体を震わせる。
それでもどうにか笑顔を作って「な、なにか飲み物でも買ってこようか?」とお尋ねを建てている。



