不穏ラジオ−この番組ではみんなの秘密を暴露します−

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教室へ戻ると、整形ブスとその腰巾着が私の机の前に立っていた。
嫌な予感がして近づいていくと机の上には切り刻まれた教科書があった。
それは次の授業で使うもので、ご丁寧にも今日習うページがボロボロになっていた。


「あ、ごめぇん。なんかここにあったから切っちゃった」


優が笑いながら言う。
ここにあったから切っちゃったとはどういう意味なのかさっぱりわからないけれど、反論はしないでおいた。
ボロボロになった教科書はもう使い物にはならない。

そのままゴミ箱行きだ。
結局私は次の授業を教科書なしで過ごした。
先生にどうしたのかと聞かれたから忘れてきたと、無難な返事をしておいた。

優のこういうイジメはパフォーマンスだ。
本気でしているわけじゃない。
だから、終わるのも一瞬のことだった。


「次の授業体育じゃん。涼香一緒に行こう」


3時間目の授業は優の大好きな体育の授業で、機嫌よく教室を出ていった。
私も体操着の準備を始める。
幸い体操着が無事なままで胸をなでおろした。

けれど体育が好きなわけじゃない。
運動は苦手だし、どちらかと言えば嫌いな授業だった。