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翌日学校へ行くと珍しく優がすでに登校してきていた。
もちろん、腰巾着の涼子を従えている。
「優は今日も可愛いねぇ。お仕事忙しいのにちゃんと学校も来て、大変だよね?」
涼子が優の机の前で媚びるように話し掛けている。
その猫ナで声は聞いているだけで鳥肌が立つ。
しかし優は気分の良さそうな顔を浮かべて「今日は放課後にモデルの仕事が入ってるの。仕事は大変だけど、学校はちゃんと行きたいって言うと、マネージャーが私のためにスケジュールを組んでくれるんだよ」と、自信満々だ。
そんな優の話を面白がって他の生徒たちも優の机の周りに集まり始める。
「今日の仕事って雑誌のモデル?」
「男性モデルさんとかと一緒に撮影するの?」
「撮影現場の見学ってできないの?」
次から次に振ってくる質問に優は目を細めて答えていく。
その様子は他の子たちを見下しているようにしか見えなかったけれど、優に陶酔している生徒たちは気が付かない。
優がひとつ答える度にキャアキャア騒いで喜んでいる。
バッカみたい!
私はその光景に内心で毒づく。
優は整形で仕事を手に入れただけなのに、そんなことも知らずに騒ぐなんて。
どうにかして優の不穏要素を晒してやりたいけれど、やっぱりそれは簡単ではない。
整形の証拠を掴む方法なんて、私には持ち合わせていないから。
いつまでも騒がれ続けている優に、私は奥歯を噛み締めてうつむいたのだった。
翌日学校へ行くと珍しく優がすでに登校してきていた。
もちろん、腰巾着の涼子を従えている。
「優は今日も可愛いねぇ。お仕事忙しいのにちゃんと学校も来て、大変だよね?」
涼子が優の机の前で媚びるように話し掛けている。
その猫ナで声は聞いているだけで鳥肌が立つ。
しかし優は気分の良さそうな顔を浮かべて「今日は放課後にモデルの仕事が入ってるの。仕事は大変だけど、学校はちゃんと行きたいって言うと、マネージャーが私のためにスケジュールを組んでくれるんだよ」と、自信満々だ。
そんな優の話を面白がって他の生徒たちも優の机の周りに集まり始める。
「今日の仕事って雑誌のモデル?」
「男性モデルさんとかと一緒に撮影するの?」
「撮影現場の見学ってできないの?」
次から次に振ってくる質問に優は目を細めて答えていく。
その様子は他の子たちを見下しているようにしか見えなかったけれど、優に陶酔している生徒たちは気が付かない。
優がひとつ答える度にキャアキャア騒いで喜んでいる。
バッカみたい!
私はその光景に内心で毒づく。
優は整形で仕事を手に入れただけなのに、そんなことも知らずに騒ぐなんて。
どうにかして優の不穏要素を晒してやりたいけれど、やっぱりそれは簡単ではない。
整形の証拠を掴む方法なんて、私には持ち合わせていないから。
いつまでも騒がれ続けている優に、私は奥歯を噛み締めてうつむいたのだった。



