不穏ラジオ−この番組ではみんなの秘密を暴露します−

父親はそれを懸念していたようだ。
けれど、私からすれば高校受験はあまり重要なことでもなかった。
特に夢があるわけでもなく、行きたい高校もない。

入学できる学力の高校であればどこでもよかった。
そんな気持ちが透けていたのか、父親からの叱責は日に日にまして行った。


『世の中はそんなに甘くない』

『勉強できなければ仕事もできない』


そんなことをよく言われるようになった。
それで少しだけ頑張った時期もあるけれど、高校受験は失敗。
そもそも行きたい高校があるわけじゃなかったから、仕方ないことだと思っている。

そうして入学したのが今の大谷高校だった。
この大谷高校の学力は近隣高校と比べると随分と低いらしい。
入学して周りの生徒達を見回してみると、たしかにそうだと感じる事が多かった。

とくに2年に上ってからのA組はひどい。
学力だけでなく、人の気持を考えられない生徒が多すぎた。

だから、気がつけば私はこんな風に心の中だけで愚痴るような性格になってしまったんだ。
今日の体育の授業はバスケットだったけれど、私にボールが回ってくることは最後までなかった。