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今日は普段以上に学校までの足取りが重たかった。
昨日あんな妙なものを聞いてしまったせいだ。
通い慣れた学校までの道を歩く中で、何度も不穏ラジオのDJの声を思い出す。
【そんな小高の不穏要素は……なんと! 女子更衣室を盗撮しているということです!】
まさか、そんなことがあるはずないとまた自分自身に言い聞かせて左右に首を振る。
でもあの声は一体なんだったんだろう。
本当に勘違いだったとしても、私の頭はどうしてしまったんだろう。
あまりにも1人でいる時間が長すぎて、どこかおかしくなってしまったんだろうか。
そんな不安にとらわれてこめかみを押さえる。
どうか正常でありますように。
それを確かめるためには、1度小高先生の動向を確認してみるしかない。
登校中にそう決意した私だったけれど、いざいつもどおりホームルームが開始されると胸に重たい澱のようなものが沈殿していくのを感じていた。
今日の小高先生も調子よく細かいことでグチグチと文句を言い続けている。
黒板の消し方が雑だとか、机の並びが悪いだとか、そんなどうでもいいようなことだ。
生徒たちの大半はすでに小高の話を聞いてはいない。
今日は普段以上に学校までの足取りが重たかった。
昨日あんな妙なものを聞いてしまったせいだ。
通い慣れた学校までの道を歩く中で、何度も不穏ラジオのDJの声を思い出す。
【そんな小高の不穏要素は……なんと! 女子更衣室を盗撮しているということです!】
まさか、そんなことがあるはずないとまた自分自身に言い聞かせて左右に首を振る。
でもあの声は一体なんだったんだろう。
本当に勘違いだったとしても、私の頭はどうしてしまったんだろう。
あまりにも1人でいる時間が長すぎて、どこかおかしくなってしまったんだろうか。
そんな不安にとらわれてこめかみを押さえる。
どうか正常でありますように。
それを確かめるためには、1度小高先生の動向を確認してみるしかない。
登校中にそう決意した私だったけれど、いざいつもどおりホームルームが開始されると胸に重たい澱のようなものが沈殿していくのを感じていた。
今日の小高先生も調子よく細かいことでグチグチと文句を言い続けている。
黒板の消し方が雑だとか、机の並びが悪いだとか、そんなどうでもいいようなことだ。
生徒たちの大半はすでに小高の話を聞いてはいない。



