「学校はどうなるんだ? 勉強は?」


ようやく口を開いたかと思うとまた勉強の話だ。
もっと心配するべき部分があるんじゃないかと言いそうになる。


「学校は行っても行かなくてもいいみたい。家庭学習用のプリントも出されたから、しばらくそれで勉強するかも」

「そうか。それならいいんだ」


父親は納得したように何度も頷いて、また食事に戻っていく。
涼香と優の騒ぎが収まってまた学校へ行くことになれば、今度こそ私のバラ色の学生生活のはじまりだ!
私はそう信じて疑わなかったのだった。