「え、なに?」 「な、なんでもないよ」 ふるふると左右に首を振ると正広は首を傾げつつもそれ以上突っ込んでくることはなかった。 危ない危ない。 危うく自分の本性を晒してしまうところだった。 私はニッコリと微笑んで見せたのだった。