不穏ラジオ−この番組ではみんなの秘密を暴露します−

「待って!」


早足に追いかけてようやく呼び止めたのは校門を出る寸前だった。
正広は足を止めて驚いた表情で振り向く。


「どうかしたの?」

「あ、あの……」


勢いで呼び止めたものの、告白をした経験はない。
いつも好きな気持が相手にバレた瞬間、嫌な顔をしてフラれていたからだ。

それは単なる勘違いのときも合ったかもしれない。
だけど私はそれ以上深入りすることをやめて、自分から遠ざかってきた。

自分なんかが相手にされるわけがないと、はなから諦めていたと言ってもいいかもしれない。


「実は、ちょっと話があって」


私は今までの自分を振り払うように正広の顔を見つめる。
まっすぐ、そらさずに。

正広は嫌そうな表情は見せずにただ首を傾げていた。
今回は逃げない。
もう、暗い学生生活に終止符を打つんだ。


「話って?」

「あの……実は……」