窓の下にしゃがみ込み、小高が点呼している声を聞いていることしかできない。
「森村麻衣子は今日は休みか?」
私の名前が呼ばれてギクリとする。
しかし誰もが「知らない」と首を振っているのがわかった。
毎日早めに登校してきていても、誰も私のことなんて見ていない。
だからこうしてベランダに締め出されてしまうことだってある。
そう思うものの、苛立ちは膨らんでいく。
春菜とは視線がぶつかっているから、私が登校してきていることはわかっているはずだ。
それなのに、なにも言わないことが腹立たしく感じられる。
私はジッと息を殺して自分の参加していないホームルームが終わるのを待ったのだった。
「森村麻衣子は今日は休みか?」
私の名前が呼ばれてギクリとする。
しかし誰もが「知らない」と首を振っているのがわかった。
毎日早めに登校してきていても、誰も私のことなんて見ていない。
だからこうしてベランダに締め出されてしまうことだってある。
そう思うものの、苛立ちは膨らんでいく。
春菜とは視線がぶつかっているから、私が登校してきていることはわかっているはずだ。
それなのに、なにも言わないことが腹立たしく感じられる。
私はジッと息を殺して自分の参加していないホームルームが終わるのを待ったのだった。



