私達はこうやって馬鹿な会話を続けながら一生過ごしていくんだろうな。ここは保育園の頃からちっとも変わらない。
海斗はきっとこっちの弁護士資格試験に合格するよね。試験の日にはまたこっちへ来てカツ丼を作ろう。
私達の将来はまだわからないけど、お互いが一緒にいるためなら何でもする。
それだけはわかっている。目の前に空の皿が差し出された。三杯目なんですけど。
「茜、おかわり」
「……はいはい」
鍋の底にお玉がついた。結局帰るまでにカレーはもう一回作らないと作り置きにならないとため息をついたのであった。
fin.



