悠久の絃

30分位して夏くんが回収しに来た。
まだ半分以上残ってる。



慈良「夜星先生、もう回収しますか?」


夜星「いや、あと3口食べてからでお願い。」


慈良「分かりました。」


いやいや、もう食べられないんですけど。



赤城「いとちゃん、あと3口頑張ろ。」


悠先生にそう言われて何とか3口食べ切った。


夏くんはそれを見てご飯を回収して行った。

部屋に4人。確かに1人でいるのは嫌だと言ったけど、これはこれで嫌だな。
誰も話さず、無言でいるのが耐えられなくなった時、上宮先生が

上宮「よし、そろそろ行くか。」


と。



嫌だ。本当に行きたくない。でも、行かなきゃいけないから悠先生に手を繋がれて、気づいたら産婦人科に着いていた。


途中、夜星先生と上宮先生が何か話していたけど、何も頭に入ってこなかった。


待合室のソファに座っていると、診察室から鶴川先生が出てきた。



鶴川「よく来たね。偉いよ。さ、中に入ろう。」

そう言って手を引かれ、診察室に入った。