悠久の絃

〜絃side〜

悠先生に手を繋がれて小児科まで戻ってきてしまった。
エレベーターから降りると、正面から夜星先生と上宮先生が近づいてきた。2人とも、怒ってる。顔が、いつもと違う。


今日治療するのはこの2人と鶴川先生。
悠先生は一緒にいるだけって言ってた。

怖い。



もう何が怖いのかも分からず悠先生にしがみついて座り込んでしまった。


赤城「あ、あの、ちょっと待ってください。僕が説明します。今、いとちゃんすっごく辛そうなので。

いとちゃん、部屋に戻ろうか。ちょっと掴まって。」


そう言って悠先生は抱っこして部屋に連れて行ってくれた。


赤城「いとちゃん、僕は夜星先生と上宮先生に説明してくるから、ちょっと待っててね。」


そう言って悠先生は部屋を出ていってしまった。

さっき読んでいた本、返す暇がなくて持ってきてしまった。

さっきの続きから読み始めた。