悠久の絃

8時10分。職員玄関でタイムカードを押す。挨拶をしながらロッカーで着替え、小児科医局に到着。


とりあえず9時まではカタカタとパソコンに向き合った。


9時。医局やナースステーションで朝礼が始まる。気になる患者さんのメモ、医局からの諸注意、指導医と研修医の情報交換が行われる。



夜星「絃ちゃん、今朝いなくなったらしい。もう歩けるみたいだけど今日1日は安静に。俺は今日外来だから、この後すぐ行く。赤城先生は今日院長先生達に会うんだよね。だからお昼にまた合流しよう。」


「わかりました。あの、いなくなったというのは、どういうことでしょうか?」


夜星「絃ちゃん曰く散歩して、考え事して、瀬堂先生と話してただけだって。」


「なるほど。後で聞いておきます。」


夜星「ありがとう。よろしくね。じゃあまた後で。」