悠久の絃

夜星先生の背中を追いかけていて気づいた。夜星先生の診察室に向かってない。


「夜星先生?」


夜星「なに?」


「夜星先生の診察室に戻るんじゃないんですか?」


夜星「戻るっていうのは語弊があったね。麻河先生の診察室に行くよ。」



あさかわ?誰?会ったことあるっけ?







誰だろうと考えながら歩いていると、夜星先生が足を止めた。

コンコンコン

夜星「夜星です。早瀬絃ちゃん連れてきました。

おいで。」


夜星先生に続いて部屋に入った。
中には丸眼鏡をかけた優しそうな男性がいた。


麻河「君が絃ちゃんか。初めまして。児童精神科医の麻河駿希(アサカワシュンキ)です。ささ、そこに座って。夜星くんは後でまた呼ぶね。」


夜星「はい。失礼します。」


嘘でしょ。夜星先生どっか行っちゃうの。

麻河「大丈夫。診察が終わったらまた来てもらうからね。

さ、診察、とは言ってもお話するだけだけど、始めようか。」


「、、はい。」