悠久の絃

それと、僕といとちゃんの関係が続くのはあと3年と半年。高校を卒業するまで続くの。
高校を卒業したあとは僕と縁を切ってどこか遠くに行ってもいいし、そのまま僕と暮らしてもいい。それは僕と暮らしながら考えよう。

いとちゃんが帰る家もあるし、きっと、お兄ちゃん達も側で成長を見てくれているはずだよ。

ごめん。長く話しちゃったね。

信じられない話かもしれないけど、何回でも教えてあげるから何回でも聞いて。

改めて、これからよろしくね。」





スーッと一筋の涙が頬を流れた。


あれ、おかしいな。さっきも泣いてたからもう目はカラカラなはずなのに。
ていうか、なんで泣いてるんだろう。もう、ほんとに何が起きてるのか分からない。


日向「さっき発作が起きちゃったのは俺のせいだね。本当にごめん。
でも、今涙が流れてるのはどうしてか、分かる?」


分からない。分からないけど、涙が溢れて止まらない。

首を横に振った。



瀬堂「素直でよろしい!笑
絃ちゃん、今涙が溢れて止まらないのは、

嬉しい

からだよ。」