悠久の絃

赤城「こんな時にする話じゃないのは分かってる。だけど、さっきいとちゃんの話を聞いて、今話そうと思ったから話すね。





いとちゃんは、退院したら僕と暮らす。




これは、この間決まったの。早く話さないといけないのはわかってたけど、いとちゃんの状況を見てその時に話すべきではないと考えたの。

でも、今話す時が来たなって思った。

いとちゃんと僕は今、養女と里親という関係になっているの。

簡単に言えば、僕がいとちゃんを引き取って、保護者になったって事ね。ただ、苗字は早瀬と赤城のままね。

だから、いとちゃんが18歳になる時までは僕と一緒に暮らすの。



もちろん、僕だけでは上手く立ち回れない事もあるかもしれないから、僕の父さんや母さん、姉ちゃんや、いとちゃんが気になってる兄ちゃんにも手伝って貰うこともあると思う。
それに、絢杜、瑛杜、椎名、日向、夏、夜星先生、上宮先生、瀬堂先生、鶴川先生、佐々木さんもいざとなったら助けてくれる。


だから、いとちゃんの味方は沢山いるってことを知って欲しい。
今まで辛かったのは、全部いとちゃんが1人で戦ってきたからだと思うの。でもね、今は違うよ。今は味方がいっぱいいるから。
沢山甘えてよ。
夜星先生も、今まで頑張って来て偉いって言ってたでしょ?いとちゃんは頑張りすぎちゃったんだよ。だから、沢山甘えてね。