2022年8月 一ヶ月後、理緒が 大学病院の精神科医に訪れた。 受付を済ませ、待合室で待っている理緒に 「津川さん」 と、誠一郎は声をかけると、待合室のイスに座っていた理緒が顔を上げた。 誠一郎は、また振り返りもせず、さっさと診察室に行き、椅子に座って、理緒を待った。