ワインとチーズとバレエと教授


そして、ラフマニノフのCDを取り出し
マランツのデッキで曲を流した。

理緒はゲームチックな
ソニーの音が苦手だ。

重厚で精密な音が出るマランツを気に入っている。
ボスも悪くないがやはり、マランツと理緒は感じている。

ラフマニノフを流しながら、
再びワインとチーズをひとつまみし、
そして、大学病院の精神科での藤崎誠一郎とのやり取りを思い出していた。