ワインとチーズとバレエと教授


理緒が内科外来にやってきたのは、木曜日の午前中だった。

本来ならこの日は理緒の予約外来日ではなかったが、理緒の血液検査の結果が芳しくなく、主な原因は、栄養失調気味だった。

理緒は山本医師に、本日中に病院に来るよう言われたようだった。

朝のLINEでは「栄養指導をするそうです」
と、簡素なLINEが届いた。
誠一郎は心配だったので

「外来が終わったら、あなたが食べれそうなら一緒に病院の食堂でランチでもしましょう、山本先生にキチンと診てもらってください」

と送信し、理緒から

「はい、外来が終わったらご連絡します」

とメッセージが来た。

誠一郎は心配ながら午前中の業務をこなした。

朝は病棟での診察で、ほとんど時間が取られた。

午前の11時半頃、理緒から「外来が終わりました、
1階の食堂前で待っています」と LINE が届いていたが誠一郎は業務をこなしている最中で、LINEを見逃していた。
それに気づいたのは12時半だった。

「あなたを待たせて申し訳ない、あと1時間ほどかかりそうです、もし疲れているなら帰っても良いですが、待てそうですか?」

と誠一郎は急いでLINEを送ると、理緒からは

「はい、お待ちしてます」
と簡素な LINE が届いた。

誠一郎は可能な限り早く仕事を終わらせ、
理緒のところへ向かった。