ワインとチーズとバレエと教授


案の定、月曜日の外来は混んでいた。

誠一郎の新患予約は、午前も午後もびっしりだった。その後はカンファレンス。

帰宅したら既に10時過ぎだったので、理緒に
LINE を送るのは控えたが、この部屋に朝まで理緒がいたと思うと、部屋に一人でいるともの寂しさを感じた。

誠一郎はシャワーを浴びて、さっさと布団に入った。

朝まで理緒がいたベッドに埋もれながら、
理緒の柔らかい残り香を感じた。

誠一郎は疲れた体をベッドに沈み込ませた。

翌日の朝、誠一郎は、

「体調は大丈夫ですか?ちゃんと薬を飲んで
休んでくださいね」

と理緒に LINE を打った。

すぐ、既読が付き、理緒から返事が来た。

「昨日は、ありがとうございました
ちゃんと休んでいますので大丈夫です!
誠一郎さんも無理しないでくださいね」

と、すぐLINEの返事が来た。
それだけで誠一郎は嬉しかった。

火曜日は誠一郎の、再来患者の外来で
午前も午後も埋まっていたが、
仕事をやりこなし、また、いつもの日常に戻っていった。

そして翌日の朝も理緒に生存確認でLINEを送った。
「体調は大丈夫ですか?
何かあったら言ってくださいね」
とLINEを送るとすぐに理緒が既読になり

「大丈夫です!
今日はネットフリックスで映画を見ます」

と誠一郎が安心するLINEの内容が返ってきた。

それを見て安心した誠一郎は、気合を入れて出勤した。

今日は医学部の講義が入っている。1限目からの講義だ。

それが終わり、大学の廊下を歩いていると、思いがけない人物に会った。

それは早苗だった。