それが理緒の顔をより一層、青白く見せた。
「とにかく、ドレスを脱がないと…身体が冷えていく一方です、このバスローブを…」
そういう誠一郎も、びしょ濡れだった。理緒がバスローブを手に持って
「……すみません…」
と消えそうな声で言った。
「冷えたでしょ?先にシャワーでもどうぞ。
その間に、ドレスをドライクリーニングに出しておきます」
「…はい…」
理緒がバスルームに向かった。しばらく経つと
「先生…」
バスルームのドアが半分開いた。
「なんです?」
「…あの、ドレス…お願いしても?」
ドアから理緒の腕だけ出でた。手にはドレスを持っている。
「分かりました、出しておきます。急げば3時間くらいで乾いて戻ってくるでしょう」
誠一郎は、ドア越しにドレスを受け取ると、フロントに電話をしドレスのクリーニングを依頼した。
部屋にある袋に入れてドアにかけていれば、持っていってくれる。仕上がりは最短で3時間後だった。
その頃、シャワーの音が聞こえた。誠一郎は、とにかくホっとした。あんなに、一心不乱で自分を探してる理緒を見て心が動揺した。
理緒は、いつか、戻ってこない両親を、あんなふうに探したのだろうか…ドレスを着て、雨の中でずぶ濡れになってる理緒を見て周囲の人々は驚いていただろう。自分もそうだ。そして、そんな理緒さえどこか美しく見えた。
ドライヤーの音がしばらく続くと、理緒がバスルームから出てきた。
黒くて、サラサラしたつややかな黒髪だ。
「私もシャワーを浴びたいのですが…今日の雨はひどかったので」
「はい」
理緒と入れ違いで、誠一郎もシャワーを浴びた。ようやく冷えた身体が温まる。
誠一郎もバスローブを着て、部屋に戻ると、ベッドの上に、ちょこんと理緒が座って外を見ていた。
雨は激しいままだった。理緒の顔はまだ青白く、どことなく、生気がなかった。
日本人形の置物が、ちょこんと座っているように見えた。誠一郎は、理緒にそっと近づいた。理緒がようやく誠一郎に気がついたのか顔を見上げる。
「…せっかくのワインの試飲会を台無しにしてすみません…」
理緒が申し訳なさそうに言った。
「台無しにしたのは私の方です、すみませんでした…」
沈黙が続いたー
誠一郎は、理緒のどんぐりのような瞳を見つめながら、理緒の隣に座った。ベッドがギシっと音を鳴らした。
そして、理緒に、そっとキスをした。
それは、あまりにも、そっとーガラス細工が壊れないよう静かで優しいキスだった。理緒は、ピクンと肩が上がったが、誠一郎のキスを受け入れていた。
もう、そうなることを予知していたかのように二人は、そのままキスを続けた。誠一郎はキスをしながら理緒の髪を撫でた。それも、たっぷり時間をかけて。そのまま誠一郎は理緒の首や鎖骨に、流れるようにキスをし続けた。
理緒の息が少しずつ上がる。誠一郎はそのまま、理緒をそっとベッドに寝かせた。そしてバスローブの紐を解いた。
真っ白な肌と、細すぎる身体と形の良い胸があらわになった。理緒が恥ずかしそうに身体をよじるが、誠一郎はそのままキスを続けた。髪を撫でる手が、耳や首すじ、鎖骨を撫でて、そっと乳房に触れたとき、ピクっと理緒が反応した。誠一郎は、そっと理緒の乳首にキスをした。
「……んっ…」
と、押し殺した理緒の声がかすかに聞こえた。誠一郎の口と手は優しく乳首にふれた。それにもたっぷり時間をかけて。いつの間にか、ろっ骨から下腹部へ、そっとキスを続けられ理緒の緊張はどんどん高まっていく。
誠一郎はもう一度、理緒のくちびるにキスをし、髪をゆっくり撫でたあと、理緒が大丈夫そうなことを確認して、下着の中に手をそっと入れた。
「……あっ…や…」
もう理緒の下半身は愛液で溢れていた。
「あなたは、本当に感じやすい…」
誠一郎は、理緒の秘所をそっと指で刺激した。
「…んん…」
理緒が身体をよじったが、誠一郎は、足をからませ
理緒が、とじないようにし、そこを指で優しく撫でた。誠一郎は全部が優しい。強引でなく、強くもなく、ただ、撫でるだけ。亮二はもっと、強引だった。それとは対照的だった。
なのにその刺激は、理緒の中では、とんでもない快感となって、湧き上がる。ただ、蕾を優しく撫でられているだけなのに、理緒の中では、もう、限界が近かった。
「…やっ!ダメ!」
突然、理緒が誠一郎の腕をつかんだ。
「嫌でしたか…?」
誠一郎は動きを止めた。理緒が泣きそうになっている。本当に嫌なら止めようと思っていたが…でも、嫌そうじゃない。混乱している顔つきだった。
「…そのままでいてください」
誠一郎はもう一度、理緒にキスをして、落ち着かせた。大丈夫そうだ…誠一郎は理緒の蕾を再び触れるように撫でた。理緒の中から、どんどん愛液が溢れ出している。
「……せ…んせ…もう…」
「もう?」
「……お願い…苦しい……」
「あなたがいつまでも我慢するからです」
快感を止めようとする理緒が、また身体をよじるので、誠一郎は再び足を絡ませ、もっと足を開かせた。
「…やっ、私、どうかなりそう…」
「大丈夫です、そのままで…」
理緒はその言葉と同時に、ビクンと身体を硬直させ、手で口を塞いで声を押し殺しながら、足を痙攣させた。その後、力が抜けたように、ぐったりとした。どうやら達したようだ。誠一郎は、そのまま理緒の中に、そっと指を入れた。
「…んぅ…!」
再びやってくる刺激に、理緒が苦しそうな顔をした。右手を拳にし、再び襲ってくる快感に耐えるようにしている。
「痛いですか?」
「…いえ…そう…じゃなく…」
ただ、熱かった。誠一郎は、痛いわけでも、嫌なわけでもなさそうだと確信し、静かに、かなりゆっくり、時間をかけて指を入れ理緒の中をほぐした。それが、理緒には、じらされているのか、大切にされているのか、分からなかったが、それだけで、快感が押し寄せる。
誠一郎は、再び、理緒の髪を撫でてキスをし、指をそっと出し入れした。愛液があふれる音がし、理緒はそれが恥ずかしかった。でも、また快感が押し寄せてくる。理緒が声を押し殺した。
「あなたは、こういうとき、素直じゃありませんね…」
「……おねが…見ないで……」
「それとも、もっと、奥ですか?」
誠一郎が指を奥に入れて、少し上を押すと
「いやっ……!」
ビクンと理緒の身体が跳ね上がった。理緒の感じる部分のようだ。
「……せ…んせ…」
「なんです?」
「……もう……苦し…」
「ですから、あなたが我慢するからです。早くラクになってください」
誠一郎は、同じ場所を刺激すると、理緒が誠一郎の腕にしがみつきなが痙攣し、あっという間に果てた。そのあと急に、理緒が取り乱した。
「…いやぁ…私を見ないで…!私、何かおかしい…!見ないで…!」
「おかしくありません、自然な反応です。そして、あなたは、可愛らしい…もっと、素直になったら、もっと可愛らしいですよ…」
誠一郎は理緒の下半身から溢れる愛液を、そっと舌で優しくなめてやった。
「やっ…やっ…、お願い、そんなこと…」
「あなたは、どこもキレイです」
誠一郎は優しい。
ゆっくりとした舌遣いは、さらに理緒を、快感でどうしようもなくさせた。ダメーそれ以上されると、また…というところで、誠一郎は、秘所からくちびるを離した。
誠一郎はバスローブを脱ぎ、静かに理緒の上に覆いかぶさり、そっと右手で理緒の顔を撫でた。
「あなたが嫌ならやめます。あなたと強引に進めたくない…でも、あなたが良ければ、私は、もうあなたに"やめて"と泣きつかれても止めません」
誠一郎の真剣な目に理緒がうろたえた。でも、理緒の答はもう決まっている。
「…やめないで…ください…」
理緒がそう言うと、誠一郎はもう一度、理緒に長いキスをした。髪を優しく撫でてくれ、ほほにも、そっとキスをした。理緒が少しでも怖がらないよう、ゆっくり進めているようだった。そして、理緒の秘所に、誠一郎の部分を、そっと押し当てた。ビクンと理緒が反応した。
誠一郎は、本当にゆっくり、理緒の中に入ってきた。ただし、優しくて、静かで、でも、熱い。
「……んぅ…」
理緒が苦しそうな声を出した。
「…痛いですか?」
「ちが……あつい……」
「…痛かったら言ってください…」
誠一郎は、少しずつ、少しずつ理緒の奥へ挿入させた。理緒が感じたのは、痛みではなく、ただ、ひたすら続く恍惚な快感だった。誠一郎は全て挿入し終っても、すぐ動かなかった。理緒に、なれさせるためか、そのまま理緒にキスを繰り返し、抱きしめ続けた。
理緒は、自分が心から誠一郎に愛されていると確信した。誠一郎は、さっきから、自分より理緒を優先している。そう思うと、感極まってか、快感が再び押し寄せてくる。そして、理緒の身体が勝手に誠一郎を求めて動いてしまう。
誠一郎はそれを見計らっていたのか、少しずつ、ゆっくり腰を動かした。それだけなのに理緒はもう、快感が押し寄せてくる。
「…あ…あ…」
小さい声だったが、理緒は自分が達しそうになっているのを感じる。それでも、誠一郎のペースは優しいほどゆっくりだった。理緒の息が上がってきた。そして、苦しそうな表情で、理緒が両手で口を抑えている。
「……我慢しないで…あなたの声も聞きたい」
誠一郎は、そっと、理緒の口元から手をどかし、キスをした。
ただ繋がっているだけなのに、理緒はもう限界を迎えそうだった。
「……やっ…やだ!……先生、いやぁ!」
理緒がいきなり両手をバタバタさせた。
「私、なんか、ヘン…!おかしいの……おかしくなりそうなの…!見ないで!やだぁ…!」
「ヤダと泣きついても、やめないと言ったでしょ」
「お願い……頭がおかしくなりそう…!こんなのヘン…!どうかなりそう…!」
理緒がさらに激しく両手をバタバタさせ、誠一郎をひっかいた。
「ちょ…お願いです、落ち着いて…」
「…いやぁ!見ないで!」
誠一郎は理緒のカルテの内容が頭を過ぎっていた。
「売春あっせん」
「性的暴行」
だから、急ぎたくなかった。怖がらないようにしたかった。でも、理緒は今、間違いなく感じている。
今まで、経験があっても、中では感じたことはなかったのか…?あきらかに、快感に困惑してる表情だ。
「大丈夫です、これが普通の反応です、だから、抵抗しないで…」
「いやぁ…頭がおかしくなりそう…!」
「あなたは、このまま感じていてください…大丈夫だから…」
「やぁ…!もうどうかなりそう…!」
なら、このまま、どうにかなればいいと誠一郎は思った。バタバタしてる理緒の手首をベッドに抑えつけ、
「すみません、抑えたくないのですが…」
誠一郎は、再び下半身を理緒の奥へ沈ませた。その瞬間、
「……いやあぁぁぁ…」
悲鳴を上げて理緒は四肢を痙攣させた。膣の中もキツイほどしめつけ、痙攣しているのが分かる。そして、理緒のぎゅっと、つぶられた目から、一筋の涙がこぼれた。まだ、快感は続いているようで理緒の身体は膠着(こうちゃく)し、息が止まっている。
誠一郎が押さえつけている理緒の手首は、すごい力で抵抗しているが、しばらくすると、ガクンと力が抜けた。
「……大丈夫ですか?」
誠一郎は理緒の頬を手で優しく撫でながら言った。
理緒は呆然としている。
「あなたは、刺激ではなくて気持ちで、イクのですね…」
誠一郎は、理緒にキスをした。
「………ごめんなさ…」
消えそうな声で理緒が言った。
「なんで謝るのです?今のあなたは、いつも以上に
キレイですよ…」
誠一郎は、再び、腰をゆっくり動かした。イッたばかりの理緒の身体がすぐ反応した。理緒には出来れば、自分の背中に腕を回して欲しかったが、今は無理そうだ。誠一郎は、理緒の手首を抑えたまま、理緒の中で動かした。
「……うぅ…」
と、苦しそうな理緒のうめき声が、誠一郎を興奮させた。「大丈夫です、あなたは、このまま、何も考えず、ただ感じていてください…」誠一郎は、そのまま続けた。
今の理緒の表情は、子供っぽさがなく、色っぽさと、初めての快感に困惑した表情だった。そして、再び押し寄せてくる快感を、止めようとしたり、受け入れようとしたり、その狭間の中にいる気がした。
「……そう、抵抗しないで…そのまま、ただ、感じていてください…」
何度もそう言われ、理緒が押し寄せる快感を、止めようとしなくなったように見えた。誠一郎は、理緒が負担にならない程度に。理緒が怖がらない程度に、少しずつ腰の動きを早目た。そのうち、理緒が嫌がる素振りを見せなくなった。ただ、イキそうになるのを誠一郎と一緒に迎えようと我慢しているように見えた。
「我慢しないで…ただ、そのままで…」
そういう誠一郎も、そんな健気な理緒を見ていると
限界になってきた。
「…もう少し…動いでも大丈夫ですか?」
「……はい…」
誠一郎は、苦しさと快感の狭間にいる理緒の表情が、あまりにも、可愛らしく見えた。そして、理緒がしめつけるので、自分も限界を迎えそうだった。
「……愛している…」
誠一郎は理緒の耳元でそうささやくと共に、激しく動き、果てた。それは、理緒の腹部に出したが肋骨や乳房に飛び散った。
誠一郎は、理緒の上にパタンと倒れるように、覆いかぶさった。誠一郎も息が上がってる。でも、全体重はかけないよう気を付けた。そして理緒が両手で誠一郎を抱きしめた。
「……私も愛しています……」
二人はお互いの顔を見合った。そして、誠一郎の方から、理緒を包み込むように抱きしめた。
「私も愛してます」
「とにかく、ドレスを脱がないと…身体が冷えていく一方です、このバスローブを…」
そういう誠一郎も、びしょ濡れだった。理緒がバスローブを手に持って
「……すみません…」
と消えそうな声で言った。
「冷えたでしょ?先にシャワーでもどうぞ。
その間に、ドレスをドライクリーニングに出しておきます」
「…はい…」
理緒がバスルームに向かった。しばらく経つと
「先生…」
バスルームのドアが半分開いた。
「なんです?」
「…あの、ドレス…お願いしても?」
ドアから理緒の腕だけ出でた。手にはドレスを持っている。
「分かりました、出しておきます。急げば3時間くらいで乾いて戻ってくるでしょう」
誠一郎は、ドア越しにドレスを受け取ると、フロントに電話をしドレスのクリーニングを依頼した。
部屋にある袋に入れてドアにかけていれば、持っていってくれる。仕上がりは最短で3時間後だった。
その頃、シャワーの音が聞こえた。誠一郎は、とにかくホっとした。あんなに、一心不乱で自分を探してる理緒を見て心が動揺した。
理緒は、いつか、戻ってこない両親を、あんなふうに探したのだろうか…ドレスを着て、雨の中でずぶ濡れになってる理緒を見て周囲の人々は驚いていただろう。自分もそうだ。そして、そんな理緒さえどこか美しく見えた。
ドライヤーの音がしばらく続くと、理緒がバスルームから出てきた。
黒くて、サラサラしたつややかな黒髪だ。
「私もシャワーを浴びたいのですが…今日の雨はひどかったので」
「はい」
理緒と入れ違いで、誠一郎もシャワーを浴びた。ようやく冷えた身体が温まる。
誠一郎もバスローブを着て、部屋に戻ると、ベッドの上に、ちょこんと理緒が座って外を見ていた。
雨は激しいままだった。理緒の顔はまだ青白く、どことなく、生気がなかった。
日本人形の置物が、ちょこんと座っているように見えた。誠一郎は、理緒にそっと近づいた。理緒がようやく誠一郎に気がついたのか顔を見上げる。
「…せっかくのワインの試飲会を台無しにしてすみません…」
理緒が申し訳なさそうに言った。
「台無しにしたのは私の方です、すみませんでした…」
沈黙が続いたー
誠一郎は、理緒のどんぐりのような瞳を見つめながら、理緒の隣に座った。ベッドがギシっと音を鳴らした。
そして、理緒に、そっとキスをした。
それは、あまりにも、そっとーガラス細工が壊れないよう静かで優しいキスだった。理緒は、ピクンと肩が上がったが、誠一郎のキスを受け入れていた。
もう、そうなることを予知していたかのように二人は、そのままキスを続けた。誠一郎はキスをしながら理緒の髪を撫でた。それも、たっぷり時間をかけて。そのまま誠一郎は理緒の首や鎖骨に、流れるようにキスをし続けた。
理緒の息が少しずつ上がる。誠一郎はそのまま、理緒をそっとベッドに寝かせた。そしてバスローブの紐を解いた。
真っ白な肌と、細すぎる身体と形の良い胸があらわになった。理緒が恥ずかしそうに身体をよじるが、誠一郎はそのままキスを続けた。髪を撫でる手が、耳や首すじ、鎖骨を撫でて、そっと乳房に触れたとき、ピクっと理緒が反応した。誠一郎は、そっと理緒の乳首にキスをした。
「……んっ…」
と、押し殺した理緒の声がかすかに聞こえた。誠一郎の口と手は優しく乳首にふれた。それにもたっぷり時間をかけて。いつの間にか、ろっ骨から下腹部へ、そっとキスを続けられ理緒の緊張はどんどん高まっていく。
誠一郎はもう一度、理緒のくちびるにキスをし、髪をゆっくり撫でたあと、理緒が大丈夫そうなことを確認して、下着の中に手をそっと入れた。
「……あっ…や…」
もう理緒の下半身は愛液で溢れていた。
「あなたは、本当に感じやすい…」
誠一郎は、理緒の秘所をそっと指で刺激した。
「…んん…」
理緒が身体をよじったが、誠一郎は、足をからませ
理緒が、とじないようにし、そこを指で優しく撫でた。誠一郎は全部が優しい。強引でなく、強くもなく、ただ、撫でるだけ。亮二はもっと、強引だった。それとは対照的だった。
なのにその刺激は、理緒の中では、とんでもない快感となって、湧き上がる。ただ、蕾を優しく撫でられているだけなのに、理緒の中では、もう、限界が近かった。
「…やっ!ダメ!」
突然、理緒が誠一郎の腕をつかんだ。
「嫌でしたか…?」
誠一郎は動きを止めた。理緒が泣きそうになっている。本当に嫌なら止めようと思っていたが…でも、嫌そうじゃない。混乱している顔つきだった。
「…そのままでいてください」
誠一郎はもう一度、理緒にキスをして、落ち着かせた。大丈夫そうだ…誠一郎は理緒の蕾を再び触れるように撫でた。理緒の中から、どんどん愛液が溢れ出している。
「……せ…んせ…もう…」
「もう?」
「……お願い…苦しい……」
「あなたがいつまでも我慢するからです」
快感を止めようとする理緒が、また身体をよじるので、誠一郎は再び足を絡ませ、もっと足を開かせた。
「…やっ、私、どうかなりそう…」
「大丈夫です、そのままで…」
理緒はその言葉と同時に、ビクンと身体を硬直させ、手で口を塞いで声を押し殺しながら、足を痙攣させた。その後、力が抜けたように、ぐったりとした。どうやら達したようだ。誠一郎は、そのまま理緒の中に、そっと指を入れた。
「…んぅ…!」
再びやってくる刺激に、理緒が苦しそうな顔をした。右手を拳にし、再び襲ってくる快感に耐えるようにしている。
「痛いですか?」
「…いえ…そう…じゃなく…」
ただ、熱かった。誠一郎は、痛いわけでも、嫌なわけでもなさそうだと確信し、静かに、かなりゆっくり、時間をかけて指を入れ理緒の中をほぐした。それが、理緒には、じらされているのか、大切にされているのか、分からなかったが、それだけで、快感が押し寄せる。
誠一郎は、再び、理緒の髪を撫でてキスをし、指をそっと出し入れした。愛液があふれる音がし、理緒はそれが恥ずかしかった。でも、また快感が押し寄せてくる。理緒が声を押し殺した。
「あなたは、こういうとき、素直じゃありませんね…」
「……おねが…見ないで……」
「それとも、もっと、奥ですか?」
誠一郎が指を奥に入れて、少し上を押すと
「いやっ……!」
ビクンと理緒の身体が跳ね上がった。理緒の感じる部分のようだ。
「……せ…んせ…」
「なんです?」
「……もう……苦し…」
「ですから、あなたが我慢するからです。早くラクになってください」
誠一郎は、同じ場所を刺激すると、理緒が誠一郎の腕にしがみつきなが痙攣し、あっという間に果てた。そのあと急に、理緒が取り乱した。
「…いやぁ…私を見ないで…!私、何かおかしい…!見ないで…!」
「おかしくありません、自然な反応です。そして、あなたは、可愛らしい…もっと、素直になったら、もっと可愛らしいですよ…」
誠一郎は理緒の下半身から溢れる愛液を、そっと舌で優しくなめてやった。
「やっ…やっ…、お願い、そんなこと…」
「あなたは、どこもキレイです」
誠一郎は優しい。
ゆっくりとした舌遣いは、さらに理緒を、快感でどうしようもなくさせた。ダメーそれ以上されると、また…というところで、誠一郎は、秘所からくちびるを離した。
誠一郎はバスローブを脱ぎ、静かに理緒の上に覆いかぶさり、そっと右手で理緒の顔を撫でた。
「あなたが嫌ならやめます。あなたと強引に進めたくない…でも、あなたが良ければ、私は、もうあなたに"やめて"と泣きつかれても止めません」
誠一郎の真剣な目に理緒がうろたえた。でも、理緒の答はもう決まっている。
「…やめないで…ください…」
理緒がそう言うと、誠一郎はもう一度、理緒に長いキスをした。髪を優しく撫でてくれ、ほほにも、そっとキスをした。理緒が少しでも怖がらないよう、ゆっくり進めているようだった。そして、理緒の秘所に、誠一郎の部分を、そっと押し当てた。ビクンと理緒が反応した。
誠一郎は、本当にゆっくり、理緒の中に入ってきた。ただし、優しくて、静かで、でも、熱い。
「……んぅ…」
理緒が苦しそうな声を出した。
「…痛いですか?」
「ちが……あつい……」
「…痛かったら言ってください…」
誠一郎は、少しずつ、少しずつ理緒の奥へ挿入させた。理緒が感じたのは、痛みではなく、ただ、ひたすら続く恍惚な快感だった。誠一郎は全て挿入し終っても、すぐ動かなかった。理緒に、なれさせるためか、そのまま理緒にキスを繰り返し、抱きしめ続けた。
理緒は、自分が心から誠一郎に愛されていると確信した。誠一郎は、さっきから、自分より理緒を優先している。そう思うと、感極まってか、快感が再び押し寄せてくる。そして、理緒の身体が勝手に誠一郎を求めて動いてしまう。
誠一郎はそれを見計らっていたのか、少しずつ、ゆっくり腰を動かした。それだけなのに理緒はもう、快感が押し寄せてくる。
「…あ…あ…」
小さい声だったが、理緒は自分が達しそうになっているのを感じる。それでも、誠一郎のペースは優しいほどゆっくりだった。理緒の息が上がってきた。そして、苦しそうな表情で、理緒が両手で口を抑えている。
「……我慢しないで…あなたの声も聞きたい」
誠一郎は、そっと、理緒の口元から手をどかし、キスをした。
ただ繋がっているだけなのに、理緒はもう限界を迎えそうだった。
「……やっ…やだ!……先生、いやぁ!」
理緒がいきなり両手をバタバタさせた。
「私、なんか、ヘン…!おかしいの……おかしくなりそうなの…!見ないで!やだぁ…!」
「ヤダと泣きついても、やめないと言ったでしょ」
「お願い……頭がおかしくなりそう…!こんなのヘン…!どうかなりそう…!」
理緒がさらに激しく両手をバタバタさせ、誠一郎をひっかいた。
「ちょ…お願いです、落ち着いて…」
「…いやぁ!見ないで!」
誠一郎は理緒のカルテの内容が頭を過ぎっていた。
「売春あっせん」
「性的暴行」
だから、急ぎたくなかった。怖がらないようにしたかった。でも、理緒は今、間違いなく感じている。
今まで、経験があっても、中では感じたことはなかったのか…?あきらかに、快感に困惑してる表情だ。
「大丈夫です、これが普通の反応です、だから、抵抗しないで…」
「いやぁ…頭がおかしくなりそう…!」
「あなたは、このまま感じていてください…大丈夫だから…」
「やぁ…!もうどうかなりそう…!」
なら、このまま、どうにかなればいいと誠一郎は思った。バタバタしてる理緒の手首をベッドに抑えつけ、
「すみません、抑えたくないのですが…」
誠一郎は、再び下半身を理緒の奥へ沈ませた。その瞬間、
「……いやあぁぁぁ…」
悲鳴を上げて理緒は四肢を痙攣させた。膣の中もキツイほどしめつけ、痙攣しているのが分かる。そして、理緒のぎゅっと、つぶられた目から、一筋の涙がこぼれた。まだ、快感は続いているようで理緒の身体は膠着(こうちゃく)し、息が止まっている。
誠一郎が押さえつけている理緒の手首は、すごい力で抵抗しているが、しばらくすると、ガクンと力が抜けた。
「……大丈夫ですか?」
誠一郎は理緒の頬を手で優しく撫でながら言った。
理緒は呆然としている。
「あなたは、刺激ではなくて気持ちで、イクのですね…」
誠一郎は、理緒にキスをした。
「………ごめんなさ…」
消えそうな声で理緒が言った。
「なんで謝るのです?今のあなたは、いつも以上に
キレイですよ…」
誠一郎は、再び、腰をゆっくり動かした。イッたばかりの理緒の身体がすぐ反応した。理緒には出来れば、自分の背中に腕を回して欲しかったが、今は無理そうだ。誠一郎は、理緒の手首を抑えたまま、理緒の中で動かした。
「……うぅ…」
と、苦しそうな理緒のうめき声が、誠一郎を興奮させた。「大丈夫です、あなたは、このまま、何も考えず、ただ感じていてください…」誠一郎は、そのまま続けた。
今の理緒の表情は、子供っぽさがなく、色っぽさと、初めての快感に困惑した表情だった。そして、再び押し寄せてくる快感を、止めようとしたり、受け入れようとしたり、その狭間の中にいる気がした。
「……そう、抵抗しないで…そのまま、ただ、感じていてください…」
何度もそう言われ、理緒が押し寄せる快感を、止めようとしなくなったように見えた。誠一郎は、理緒が負担にならない程度に。理緒が怖がらない程度に、少しずつ腰の動きを早目た。そのうち、理緒が嫌がる素振りを見せなくなった。ただ、イキそうになるのを誠一郎と一緒に迎えようと我慢しているように見えた。
「我慢しないで…ただ、そのままで…」
そういう誠一郎も、そんな健気な理緒を見ていると
限界になってきた。
「…もう少し…動いでも大丈夫ですか?」
「……はい…」
誠一郎は、苦しさと快感の狭間にいる理緒の表情が、あまりにも、可愛らしく見えた。そして、理緒がしめつけるので、自分も限界を迎えそうだった。
「……愛している…」
誠一郎は理緒の耳元でそうささやくと共に、激しく動き、果てた。それは、理緒の腹部に出したが肋骨や乳房に飛び散った。
誠一郎は、理緒の上にパタンと倒れるように、覆いかぶさった。誠一郎も息が上がってる。でも、全体重はかけないよう気を付けた。そして理緒が両手で誠一郎を抱きしめた。
「……私も愛しています……」
二人はお互いの顔を見合った。そして、誠一郎の方から、理緒を包み込むように抱きしめた。
「私も愛してます」

