「きっと、今、世界で一番幸せなのは私だわ」
「それは光栄ですが、多くのカップルは
あなたと同じ事を思っていますよ」
誠一郎は笑った。
「先生は、必ず、次の約束をしてくれるのね…」
「次を決めておいた方が、あなたは安心でしょ?
それに体調管理もしてくれそうですし」
その通りだった。次の約束がないと、理緒は不安だった。それは、誠一郎も同じだった。
朝食を食べ終えてから、ホテルをチェックアウトしたあと、誠一郎は、理緒を車でマンションまで送った。
「昨日、寝てしまって、本当にすみませんでした。
ホテルまで取ってくださりありがとうございます」
理緒が申し訳なさそうに言った。
「私は幸せでしたよ、あなたの寝顔が見れて」
理緒がまた顔を赤くした。
「部屋に戻ったら薬を飲んで、休んでくださいね
また、連絡します」
「はい」
理緒が車から降り誠一郎の車が見えなくなるまで
見送った。

