ワインとチーズとバレエと教授


理緒はその後
一週間ほど寝込んだ。

熱は37度6で、やや微熱だが

身体がだるくて、起き上がれないし
食欲もなく、とにかく、だるいと言う。

亮二は心配し、理緒を
もう一度、内科に診せた。

しかし、特に血液検査も、胃カメラも異常はなかった。

内科医は、

「疲労ではないか?」

と判断した。

しばらく休んでいれば治るだろうと亮二も思った。

理緒が目のまぶしさを、相変わらず訴えていたが
眼科も特に異常はないと認めた。

理緒は一週間ほど、バレエを休んだ。

しかし、そのことに罪悪感を覚えたようで、
また、スタジオに行ったが、
思うように踊れず、

「私は、前のように戻れにないような気がしてきた…」と落ち込んで言う。

「そんなことあるわけないさ」と亮二が言ったが、
理緒は「本当に動けないの…これ、何かの病気じゃない…?」

と、あまりに深刻そうに言うので

「それは考えすぎだよ、疲れてるだけだ」

そう亮二は言うと、レオタードの理緒を
パジャマに着替えさせ、そのまま休ませた。