永悟がお金を渡す様子を眺めて、それを受け取った男の人が動き回る様子も眺める。
ががががが、と音がしてしばらく、氷と書かれた器に白いものが山盛りになって現れた。
大根下ろしみたいだけど、氷って書かれてるし、氷なのかな……?
男の人は台に置かれた紙パックを取って、白い山に青い液体をかけた。
それから、もう1つの器に盛られた白い山に、今度は赤い液体をかける。
細長い筒を山に刺したら、両手で私達に渡してくれた。
「どうぞ」
「サンキュー!」
「ありがとう……」
透明な巾着を手首に引っ掛けて、左手でかき氷を受け取る。
男の人ににこりと送り出されて、わたし達はまたベンチの方へ向かった。
「かき氷は“お祭りと言えば”の王様なんだ! 早食いすると頭がキーンってなるから気をつけろよ」
「分かった……」



