【短】みやまの花嫁



「カキの木のじいちゃんに見つかるなんて運がねぇ……」


「……ねぇ、わたし、悪い子なのかな」


「えっ? そ、そんなことねーって! 外れに行こうって言ったのはおれなんだし」


「……」


「ほら、人いなくなってるし、かき氷買いに行こうぜ?」




永悟に手を引かれて、屋台の方に戻る。

胸にもやもやしたものを感じながら、わたしは“かき氷”と書かれている屋台を見上げた。

下の方には、いちご、ブルーハワイ、メロン、と書かれた紙が貼られている。


……ブルーハワイ?




「兄ちゃん、ブルーハワイ1つ! 弥世はなんにする?」


「……いちご」


「だって!」


「ブルーハワイといちごね。2人で200円だよ」


「はーい」