小さく溜息を吐くと、「どれ、貸してごらん」と男の人がポイとお椀を持っていく。
眺めていると、すくった球を透明な巾着袋に入れて渡してくれた。
永悟と一緒に取った桃色の球と、緑色の球、太陽みたいな橙色の球。
……宝物にしよう。
わたしの分は終わってしまったから、隣で永悟が球をすくう様子を眺める。
まだどこも破れていない永悟のポイは、その後も沢山の球をすくい続けて……2回目の2個すくいをやろうとした時に、破れてしまった。
「くっそ~、さっきはできたのに!」
「おしかった、ね……」
「あ~、かっこわりぃ!」
お椀とポイを男の人に渡して、永悟は短い髪の毛をわしゃわしゃする。
悔しそう……。
“かっこわるい”のは、よくないこと……?
「そんなこと、ないよ……永悟は、きらきらしてる」



