【短】みやまの花嫁

「女の子の前で成功できてよかったなぁ」


「お、おっちゃん、だまってろって!」




永悟は赤くなった顔で、慌てたように言葉を返した。

箱の奥に座っている男の人は、にこにこと……ううん、にやにやと笑っている。




「……わたしも、やってみたい」


「えっ。むずかしいぞ?」


「うん……でも、やってみたい」


「そっか……それじゃあ、がんばれ!」




永悟に応援されて、深く頷いた。

わたしはポイを持って、慎重に、慎重に水の中に沈める。

桃色と、橙色の球。その2つを枠に引っ掛けて……。




「あぁ……っ」


「く~、おしかったなぁ」




和紙は、大きく破れた。

これ以上は、使えないほど。




「うん……残念」