【短】みやまの花嫁

「……ありがとう。永悟は、やさしいのね……」




じーんと胸に広がる温もりを感じながら、感謝の心を持って見つめると、永悟は赤くなった頬を搔いて笑う。




「へへ、そうか?」


「うん……とっても、とってもやさしい……」




永悟が声をかけてくれなかったら、わたしは何も知らないままだった。

お祭りの楽しさも、永悟の明るさも、優しさも。


……永悟と、出会えてよかった。




「よ、よし、スゴ技を見せてやる! 弥世、ちゃんと見てろよ!」


「うん……」




両手でお椀を持って永悟の手元を見ると、ポイを持った右手はすっと水に入って、2つの球をすくい上げた。

ころんころんと、永悟のお椀が音を立てる。




「すごい……!」


「だろー!」