同じように球をすくったはずなのに、和紙が破れて球が落っこちる。
“ポイが破れて使えなくなるまで”。
もう、終わり……?
「うーん、むずかしかったか。それじゃあ今度はわくを持って……いいか?」
「……!」
永悟はわたしの後ろから手を回して、回転させたポイを一緒に持つ。
左手が永悟の手に包まれていて、心臓がとく、とくと動いているのを感じた。
「こうやって……こう!」
「わ……」
永悟に動かされたわたしの手は、和紙を破かずに桃色の球をすくい上げる。
右手にころんと、球が落ちてくる重みが訪れた。
……凄い。
「永悟、すごい……」
「へへん、だろ! もう1回、弥世もやってみろ!」
「うん……」



