「そしたら今度は、ポイのうら面を上にして。プラスチックが出っ張ってる方だぞ」
「ぷらすちっく……?」
「えーっと、こっち!」
永悟はわたしの手元を覗き込んで、ポイをひっくり返した。
「それから、こうやって根元ギリギリを持つんだ!」
「こう……?」
「そう! ここからがいよいよ勝負だ。ポイをななめに入れて、わくに引っかけるようにボールをすくって……よっと!」
取っ手の根元を持った永悟は、ポイを水に少しつけて、黄色い球をすくい上げた。
ころんとお椀に移された球は、右に左に行ったり来たりして、やがて落ち着く。
わたしは水に浮かんだ沢山の球を眺めて、永悟の真似をするように、ポイを水につけた。
「えい……ぁ」



