部室でのんびりとお菓子を食べていたら林堂先生がやって来た。



「皆さん、こんにちは」

「あ、先生。こんにちは」



林堂先生は、
「来月の課題の短編小説を選んできたのですが」
と、課題の小説のタイトルと作者名を、文芸部室の黒板に書いた。



「来月末までに読んで、感想文を書いてくださいね」



私達はタイトルなどをノートに書き写す。



「林堂先生」
と、寧々様。



「文芸部の発表冊子に、私達の感想文とは違うものも載せても良いですか?……例えば意見とか、自分達の小説とか、エッセイみたいなものを」

「え?あ、はい。もちろん良いですよ!感想文と同じように先生に提出してくれたら、一緒に載せましょう」



林堂先生は嬉しそうに頷いて、部室を出て行った。



「……だって。依頼内容、とりあえず守れるんじゃない?文芸部の冊子に真実、書けるじゃん」

「あっ、そのために聞いてくれたの?寧々様、すごい……!」

「ありがとうございます、寧々様!」