事件帳を見せて。 全部話すんだ。 ほんの少しだけでも。 警察の捜査のお手伝いにはなるかもしれない。 だけど。 来て欲しい。 そして。 自分から警察に全てを話してほしい。 カラカラ……。 教室の扉が開いた。 「おはようございます、市川さん」 息吹ちゃんが立ち上がった。