壮太は俺のダチだ。
暴走族仲間の中で俺が心を許している、数少ないメンバーの一人。
オマエが幸せになること、邪魔しちゃダメだってわかってる。
応援しなきゃいけない立場だってことも。
わかってはいるけれど……
壮太、マジでごめん。
姫野だけは、誰にも渡したくない。
「総長。俺さ、サクッと姫野さん誘ってくるね」
今から告りに行くつもり?
「オイ、待て!」
「どうしたの? 俺の手なんか掴んじゃって」
「姫野を……誘いに行かないで欲しい……」
「なんで、なんで?」
それは……
「大好きでたまらないから……姫野のこと……」



