沼甘総長は、左手の薬指を独占したい



「えっと……、いいっ……行きましたけど……」


「私は暴走族の姫なの。総長は私の男なの!」



そんなこと、東条くんは一言も言ってなくて……



「暴走族の姫の男に、色目を使った。奪おうとした。これがどういうことか、あんたわかってんの?」


「それは……」


「処刑レベルの重罪だからね!」



ひぃえぇぇぇ……



暴走族のお姫様に、胸ぐらを掴まれてるよ。


知らなかったとはいえ、彼女さんを傷つけちゃったわけだし。

謝って、怒りを鎮めてもらわなきゃ。



「ごっ、、、ごめんなさい。暴走族の掟とか、私、全然知らなかったんです」


「あんたさ、弟いるよね?」


(あゆむ)のことですか?」


「虹の宮小学校の1年って聞いたけど」



なんで急に、歩の話なんか……



……はっ!

……まさか。



「歩を傷つけるようなこと、しないですよね?」


「オマエ次第だな」



ヤバい目をしてる。

今すぐ、歩の小学校に乗り込んじゃいそう。