沼甘総長は、左手の薬指を独占したい



私の目の前まで歩みを進めたのは、金髪ロングの美女。


制服を着崩し、下着が見えないか心配になっちゃうくらいスカートが短くて。


156cmの私より、15センチ以上は目線が上かな?

私を見下ろすように、ギラついた目で睨んでくる。



6人とも、野いちご学園の生徒ではないです。

セーラー服が、電車で一駅先の女子高のものだから。


『先生を泣かせる生徒が多い、荒れた女子高』


その噂は、本当なのかもしれない。

なるべく関わりたくないんだけど、走って逃げ去る勇気もないわけで……



「あんたが、姫野(ひめの)結衣花(ゆいか)?」



私のフルネーム、何で知ってるの?



「はっ、はい。そうですけど……」


「人の男を、誘惑したんだってな!」