沼甘総長は、左手の薬指を独占したい






夏祭りの次の日以降、どう過ごしていたかというと。

毎日がバイト漬け。

昼前から夜の7時までがっつりと。


ファミレスのウエイトレスのお仕事も、やっと慣れてきた。

忙しくても、体力と気力で乗り切れちゃうんだけど。


家に帰ると、気負っていた糸がプツッと切れちゃうのかな?


急に淋しくなって。


東条君、今、何をしてるんだろう?


声が聞きたくなって。


自分の部屋のベッドに寝転がり、スマホの画面をじっと見つめちゃう。



夏祭りの後から、東条くんと全く関わっていない。

夏休みで、学校がない期間だからしょうがない。


東条くんの電話番号を知ってるなら、かけちゃえば?

そう思われるかもしれないけど。


私が電話なんかかけたら、迷惑かな?

面倒な女って思われて、嫌われちゃうかな?


恋愛経験がなさ過ぎる私は、ウジウジウジ。


悪い未来ばかり想像して

発信ボタンを押す勇気が、湧き出てくれないんだ。